裸のサルの目、オリンピック1年後開催は背水の陣

昨日、3月24日にIOCと日本の安倍総理、森事務局長、小池知事、橋本大臣合意の上、東京オリンピックの1年程度の延長が決まったようです。

マスメディアは1年間で解決すべき日程調整、アスリートの様々な課題、経済問題、会場の確保、政局問題などの報道、解説に大騒ぎですが肝心のウイルスパンデミックの解決については不思議なほど詳しく触れていません。

そこで我が国の厳しい現実を再確認してみます。安倍総理は昨日、全世界に対して1年後、日本国がオリンピックを無事に開催し、開催期間中にトラブルを起こさず無事に閉会式を終えることを約束しました。まさに日本の命運をかけた賭けです。

このためには1年後コロナウイルス騒動だ終息することが絶対条件です。

欧州はまさにパンデミックの真っただ中で大混乱、アメリカは拡大途中で先が見えません、さらにアフリカ、インド、南アメリカなどは今から感染拡大が予測されています。

世界各国は国境封鎖や厳しい入出国制限で鎖国状態、これらすべての問題を1年間で顔決しないとオリンピックは開催できません。

コロナウイルスパンデミック終息の決め手であるワクチン、薬の現実は専門家委員会によると開発、実証実験は進んでも全世界に普及、実用レベルになるのは1年間では難しいとの見解です。

つまりコロナウイルスパンデミックはこの1年間で自然消滅、終息することが開催の前提になっているのです。この第一関門がクリアできたとしても開催期間中のトラブル、(例えば選手村での感染者が多発など)が起きれば大会は中止となります。

そしてこの責任のすべては1年後開催を提案した開催国日本が負わなければなりません。戦後70余年で最大のリスクを背負った決断であることを我々、国民も政府もマスメディアも本当に認識しているのか?

誰もが予測できない1年後のコロナウイルスパンデミックの終息を前提とした1年後オリンピック開催の決定はまさに危険な賭けです。

もしも、この賭けに敗れれば戦後70余年築いてきた日本の信用、経済、政治すべてが崩壊します。

そのときはIOCアメリカが何とかしてくれるなどという甘い妄想は無駄です。

非本国内の危機管理さえできない日本がこの巨大な課題を解決できるのか。

神の国日本はやはり最後は神頼みです。