裸のサルの目、堕ちたオリンピック

莫大な放送権料に目が眩みアメリカの都合に合わせ8月開催を決めたJOC, 国の権威を第一として国策で選手のドービングを推進(ロシア以外にも世界に蔓延している)、選手を駒のように使う独裁国家ロシア。この例だけでもすでにオリンピック理念には程遠い現在のオリンピック、一方、他国批判だけで自国選手ファーストの日本もあまりほめられたものではありません。オリンピック開催決定時には国を挙げて舞い上がり、常時36度を超える高温多湿の8月の東京開催の危機管理を疎かにして(当時の東京では8月の小中学生の昼間の外部活動自粛、高齢者の熱中症注意などを連日マスコミが報道していました)すべての競技の東京開催を推進した日本。またマラソン競歩の札幌開催を強行決定したJOCに決定後、反対表明をした日本陸連の会見もまずかった。

特に女子マラソン選手が東京の高温多湿に対応するために必死で練習してきたのに札幌開催は不利だとの談話は全くの自国選手ファーストで、東京開催を強行して世界の女子選手の多くが東京の高温多湿にダウンしても日本選手がメダルを取れれば良いとも聞こえます。(他国の選手も会場変更に対応するのは同じ)

 オリンピックの本来の理念、スポーツを通じて世界平和に貢献、参加することに意義がある、には程遠く、自国の権威高揚とメダルの数を競う世界スポーツ興行であるのが実態です。

世界のスポーツ興行、東京オリンピックは経済の東京一極集中に拍車をかけ地方は施工業社不足に悩んでいます。

今となれば高温多湿が原因の事故や万一の台風直撃で大混乱が起こらず無事に東京オリンピックが終えることを祈るばかりです。