裸のサルの目、本音に触れない男の有給休暇問題

小泉大臣の有給休暇所得が話題になっていますが枝葉末節の井戸端会議ばかりで

多くのサラリーマンの会社実態にはほとんど触れていません。

男が有給休暇を取れない最大の理由は激烈な社内生き残り競争の現実です、子育て年代にとって、将来、管理職として進めるか、中高年になって社内リストラ候補生になるかの分岐点です。自由に転職出来てキャリアアップ、収入アップができる特別な資格や技術を持った一部の人々は別にして、大部分のサラリーマンは転職の度に収入、キャリアはダウンするのが現実です。生まれる子供の将来を考えても社内生き残りを考えざるを得ません。

この現実を言わず、語らず、法の不整備や社内の体質批判、休暇中の給与などつまらぬ枝葉末節議論を展開するきれいごと専門家やコメンテーターにはうんざりです。

大衆迎合の育児有給休暇所得を堂々と述べる専門家、コメンテイターは自らが当事者になった場合の育児休暇所得宣言をしたらどうですか?

きっとやらないと思います。なぜなら休暇中にせっかく得た番組レギュラーの座を失うのがこわいからです。多くのサラリーマンの本音に触れないきれいごと論議を反省すべきです。

本気で男の育児休暇推進をやるには政府主導の具体的で強制力のある法整備が不可欠です。あいまいな方向性を示すだけで、あとは民間まかせの政府には無理な注文でしょう。